今回は、部族によるネイティヴアメリカンジュエリーのデザインの違いをご紹介します。
ネイティヴアメリカンジュエリーについてはこちらをご覧ください→http://atelier-ninon.com/blog/blog/1479/
Atelier Ninonでは、ナバホ族とズニ族のものをメインに取り扱っております。
まずは、ナバホ族のデザインから。
18世紀半ば、メキシコ人の銀職人がナバホ族に金属の加工技術を伝授しました。
ナバホ族は、アリゾナ州・ユタ州・ニューメキシコ州・コロラド州にまたがる部族で、そのデザインは豪快・大胆なのが特徴。
全体的にがっしりと重い造りで、男性的な印象を与えるものが多くあります。
あくまでも主体はシルバーで、ターコイズはアクセントとして添えられています。
彼らはスペイン人の文化などを吸収しつつ、独自の解釈を加えて独創的なものを生み出しました。
良質な大ぶりのターコイズを使い、『スタンプワーク』『ワイヤーワーク』などの技法を駆使して制作されることが多いです。
また、鋳型に溶かしたシルバーを流し込む『サンドキャスト』と呼ばれる技法もよく使われ、その技法により『ナジャ』というモチーフが多く作られています。
『スカッシュブロッサムネックレス』と呼ばれるネックレスや、円形もしくは楕円形の『コンチョ』と呼ばれる装飾品を連ねた『コンチョベルト』もナバホ族ならではのデザインです。
〜スタンプワーク〜
鉄を加工し模様を付けた『タガネ』と呼ばれる道具を使って銀版に模様を打ち込む技法。
様々なタガネを使い分けて複雑な模様をデザインしていくインディアンジュエリー独特の技法です。
『大地を生きる』インディアンたちの精神世界観が反映されたモチーフには全てに意味があります。
〜ワイヤーワーク〜
ワイヤー状にしたシルバーをねじったり曲げたりしてジュエリーに使う技法。
一本又は複数のワイヤーをねじりあげて作るツイステッドワイヤーは、石の縁取りなどによく使われます。
〜サンドキャスト〜
溶かしたシルバーを鋳型に流し込んで製作する技法。
トゥファ(石灰質の柔らかい石)を使用したトゥファキャスト、砂を固めた鋳型を使用するサンドキャストなどがあります。
〜ナジャ〜
三日月のモチーフ。
古くからお祭りや儀式の時の装飾品として用いられていました。
形が女性の子宮に似ていることから、ナバホ族の女性がお守りとして着けることも多いようです。
子宝のお守り、また子孫繁栄のお守りとも。
また、自然崇拝を行う彼らにとって『母なる大地と繋がる』という重要な意味も持ちます。
〜スカッシュブロッサムネックレス〜
『スカッシュ・ブロッサム(カボチャの花)』と呼ばれるネックレス。
スカッシュは、ネイティヴアメリカンの人々の主食であり、日本でいうお米のような位置付けです。
『豊穣』のシンボルであり、ナジャと同様子孫繁栄の意味も持ちます。
大粒の銀ビーズに、花を模した形の銀ビーズを連ね、ナジャをぶら下げた装身具を、『スカッシュブロッサムネックレス』と呼びます。
〜コンチョ〜
円形もしくは楕円形のシルバーの装飾ボタンのこと。
ターコイズが嵌められたり、スタンプワークが施されることが多いです。
〜コンチョベルト〜
コンチョを連ねたベルト。
コンチョベルトは一般的によく着けられていますが、お祭りや儀式の時には正装として女性も身に付けます。
お祭りの時などにはありったけのジュエリーで身を飾るのが、ナバホ流です。
ひとつ手に入れると、もっともっとと欲しくなってしまいますよね。
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